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2016年 01月 19日

旧甲子園ホテル

旧甲子園ホテル。
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現在は、「甲子園会館」という武庫川女子大学の校舎となっています。
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我が家から徒歩圏内。
何かとご縁を頂く大学です。
そして、本当に素晴らしい、大好きなこの建物にまた足を踏み入れることができました。
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今回は、建築士会の青年委員会が主催する甲子園会館のガイドツアーに参加しました。
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建築学科の教授がご案内くださいました。
d0224487_0492212.jpgネットからお借りしました

ホテル時代のパンフレットです。
1930年、阪神電鉄によって、東の帝国ホテル、西の甲子園ホテルと並び称される超一流ホテルとして建設されました。
支配人は林愛作。
帝国ホテルを火災の責任で追放されたその人でした。
設計は、フランク・ロイド・ライトの弟子であった遠藤新。
この素晴らしいホテルの装飾のモチーフとなっているのが、「打出の小槌」です。
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様々な場所に「打出の小槌」が表現されていますが、中でも屋根の相輪の台座の部分の打出の小槌には、表面に細かな宝尽くしの図案が配されており、細部へのこだわりに驚かされます。
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そして、「打出の小槌」とともに、特徴的なモチーフは、「水」。
武庫川べりに位置するこの建築は、建設当初は、大きな池に面して建てられていたそうです。
そしていたるところに、水をモチーフにした装飾があります。水紋や水滴など、動きの感じる水です。
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ホール。滴る水滴とそれを受ける水鉢の装飾。
ご案内くださった先生のお考えでは、林愛作が帝国ホテルで起こった火災の責任を問われた過去から、この甲子園ホテルは、建物全体が滴る水に守られているかのように願いを込めて造ったのではないか、ということをお聞きしました。
そうご説明を受けて改めて見ると、本当に屋根の瓦の細かなディテールまで水滴が流れおちるように工夫をこらされていることがわかりました。

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芦屋の山邑邸の食堂を彷彿とさせる旧バンケットルーム。現在はなんと実習室。
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このシャンデリアの下で、建築学科の学生さんが、図面を描き模型を造っておられます。
底冷えがしますが、空間のもつ力のすごさを感じながら、実習ができる環境です。
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昨年、別の学科の非常勤として実習でこの建物を訪れ、幾何学形態についてリサーチする機会がありましが、何度きても、何時間いても、飽きない空間です。
今回は、初めて専門家の先生にご案内頂き、たくさんの発見がありました。
d0224487_1333285.jpgこの写真はHPよりお借りしました。

旧甲子園ホテルー「甲子園会館」事前申し込みで見学が可能です。
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by eight-ten | 2016-01-19 01:43 | 建築・アート | Comments(2)
Commented by kirara at 2016-01-19 15:58 x
あー あれは水滴だったのですね。
すごく凝った装飾でいつも何だろうと思っていました。
とても贅をつくした建物ですよねぇ。
昔の帝国ホテルがテレビで映ったとき、きっと同じ人の作品だろうと思いましたよ。
建築に携わる方の見方は当然違うのですね。
Commented by eight-ten at 2016-01-20 02:04
Kiraraさま。
よくコンサートで甲子園会館に行かれてますよね。
さすがしっかり見ておられますね~。私も始めてみた時は水滴とは思いませんでした。
帝国ホテルとよく似た雰囲気ですが、モチーフは日本人設計者ですよね。
火伏せの符?みたいで面白いなぁと思いました。





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