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2015年 03月 06日

唐織の能装束-熊野

唐織の能装束-熊野_d0224487_18193897.jpg

3月の謡サロンを受講しました。
演目は、「熊野」(ゆや)。
4月11日の「朋の会」(於 宝生能楽堂)で上演されるものですが、師匠の武田宗典先生はそこで「熊野」のシテを務められます。
「熊野」は、平家物語の巻十に語られた、平宗盛と愛妾「熊野」のものがたり。
花見遊山を背景に、親子の情愛が切々と描かれてゆきます。
権力者、平宗盛のピンボケなわがままぶりにイラッとします。

着用される予定の唐織(からおり)を見せて頂きました。
金の石畳地に鳳凰と桐の文様の豪華絢爛な能装束。
・・・刺繍に見えたのですが、刺繍ではなく、織物です。
織物「唐織」は綾織地の上に多彩な色糸を使い、柄を刺繍のように縫い取りで織り出す技法で、
錦地の中で最も高級とされる織物とか。
能で格の高い若い女性役では、上着類は豪華な唐織が用いられます。
能装束には「紅入(いろいり)」・「無紅(いろなし)」の区別があります。
役の年齢・既婚・未婚によって赤っぽい色・華やかな色が装束のなかに使われるか、否かが区別されます。
こちらは若い女性の役に使う紅入の唐織です。
唐織の能装束-熊野_d0224487_18322011.jpg

(赤い布は裏地に使われています)

「ホウオウとキリの文様です」
と、説明を受けて、
「鳳凰はこれですね。麒麟はどこにいますか?」と質問して、大笑いされてしまいました。
「キリンでなく「桐」ですよ~」
唐織の能装束-熊野_d0224487_18394886.jpg

確かに、鳳凰と桐ですね・・・・・・ちょっと聞き違えました(汗)。

私が自分のお稽古に頂いた曲は、「竹生島」の仕舞。
龍神役で強い舞です。
初めて「半身」(はんみ)の型を練習しています。

お稽古前日の深夜、
今までと違った「雄々しい?」動きに、眠りを邪魔されたエイトが冷たい視線を注いできます。

唐織の能装束-熊野_d0224487_1848190.jpg





もう、ドスドスうるさいったら。


by eight-ten | 2015-03-06 18:59 |


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