2015年 03月 06日
3月の謡サロンを受講しました。 演目は、「熊野」(ゆや)。 4月11日の「朋の会」(於 宝生能楽堂)で上演されるものですが、師匠の武田宗典先生はそこで「熊野」のシテを務められます。 「熊野」は、平家物語の巻十に語られた、平宗盛と愛妾「熊野」のものがたり。 花見遊山を背景に、親子の情愛が切々と描かれてゆきます。 権力者、平宗盛のピンボケなわがままぶりにイラッとします。 着用される予定の唐織(からおり)を見せて頂きました。 金の石畳地に鳳凰と桐の文様の豪華絢爛な能装束。 ・・・刺繍に見えたのですが、刺繍ではなく、織物です。 織物「唐織」は綾織地の上に多彩な色糸を使い、柄を刺繍のように縫い取りで織り出す技法で、 錦地の中で最も高級とされる織物とか。 能で格の高い若い女性役では、上着類は豪華な唐織が用いられます。 能装束には「紅入(いろいり)」・「無紅(いろなし)」の区別があります。 役の年齢・既婚・未婚によって赤っぽい色・華やかな色が装束のなかに使われるか、否かが区別されます。 こちらは若い女性の役に使う紅入の唐織です。 (赤い布は裏地に使われています) 「ホウオウとキリの文様です」 と、説明を受けて、 「鳳凰はこれですね。麒麟はどこにいますか?」と質問して、大笑いされてしまいました。 「キリンでなく「桐」ですよ~」 確かに、鳳凰と桐ですね・・・・・・ちょっと聞き違えました(汗)。 私が自分のお稽古に頂いた曲は、「竹生島」の仕舞。 龍神役で強い舞です。 初めて「半身」(はんみ)の型を練習しています。 お稽古前日の深夜、 今までと違った「雄々しい?」動きに、眠りを邪魔されたエイトが冷たい視線を注いできます。 もう、ドスドスうるさいったら。
by eight-ten
| 2015-03-06 18:59
| 能
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