2015年 02月 26日
雨降りの午後。 ソファでくつろぐエイト。 クッション2個をうまく使って、あごを置いている。 クッションカバーは、イケアと、ジム・トンプソン ソファに掛けてあるのは、モロッコのフェズの旧市街のスークからはるばる持って帰ってきたベルベル族の手織物。 よく見ると、1段づつ違う細かい模様が織り込まれている。 一つ一つ意味があるそう。 敷物かと思ったら、向うの人はガウンにもするそうで、裏面には、羽織った時に前で結べるように、紐がついていた。 すごく寒い日に羽織ってみたら、とても暖かかったけど、重くて、 そして、フェズのスークの匂いがした。 何度洗ってもとれなかった動物の皮と脂と血とが混じったような匂い。 市場で見た強烈な光景がそのまま嗅覚にすりこまれてしまったかのようだった。 でも、いつの間にか、エイトのかぐわしい匂いに支配されて、 織物からも記憶からも、スークの匂いがしなくなった。
by eight-ten
| 2015-02-26 20:01
| mono
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