2014年 04月 13日
2014年2月22~3月9日 伊丹の「キョロさんとチビくんのお家」で展覧会が開かれました。 施主であるキョロさんの息子さんの妻の藤原涼子さんは、イラストレーター。 その涼子さんの作品展です。 涼子さんの作品を初めて見たのは、2年前。 岡本のカフェ「ひとひ」さんでの個展。 「まりおちゃん」というキャラクターが主題のイラストでした。 「まりおちゃん」の少しシュールな存在感と、 何より、小さなイラスト作品の、描かれた紙の大きさをはるかに超えた空間が広がる世界観にとても惹かれました。 余白がとても気になる、というか、「いけばな」や「建築」の表現に共通するものを感じさせる作品でした。 空間をフィールドにした作品を見てみたいなあ。 そこで、「キョロさんとチビくんのお家」が完成に近づいた頃、2階の建具を真っ白に塗り、そこをキャンバスとして壁画を描いていただくことをお願いしました。 不思議で素敵な家族のエピソードが紡がれた空間となりました。 そんなお家で、今までの涼子さんの作品を展示する作品展「おうちギャラリー」が企画され、お邪魔してきました。 招待状も素敵です。設計者としてはかなりツボな、とても嬉しい「片流れの家」型のカードです。(このアイディア、どこかで真似したいな。) でも、展覧会といっても、あくまでも普段は、お義母さまのキョロさんとチビくんが暮らす普通のお家。 それもかなりコンパクトです。 対して、作品は殆どが平面。ギャラリーのような展示できる壁はありません。 どうやって展示するのでしょう? そして、2週間以上もの間、ギャラリーとして開放して、その間の生活はどうなるの? という心配をよそに、素晴らしい期間限定の「おうちギャラリー」が広がっていました。 窓面には、展示壁がつられています。 ピアノコーナーには、音楽をイメージした作品。 手すりに組み合わせたカードコーナーは、どこかの店舗の什器のような完成度でびっくりです。 この展示什器を制作された涼子さんの夫の涼さんは木工担当で、お母さまのキョロさんは、布モノ制作担当で、一緒にユニットを組んで創作活動をされています。素敵な3人組。 作品は、主に、カラーインクを使い、独特の色とタッチで描かれています。見る時によって見え方が変わったり、作家の涼子さんにお話しを聴くと、思いもよらない不思議な世界を表現したものだったり、と、想像を超えた世界に刺激されてわくわくします。。 開催期間中は、たくさんのお客さまが来られ、作品を観て、おしゃべりを楽しんでおられたようです。 私も、自分が設計した住宅が、素敵な展覧会の舞台になって、本当に嬉しいご縁に感謝です。 藤原涼子さんの作品HPはこちら
by eight-ten
| 2014-04-13 02:52
| アトリエ フーガ作品集
|
ファン申請 |
||