2014年 04月 01日
4月になりました。 近年の仕事を少しづつ整理して、HPを更新していく予定です。 それに先駆けて、このブログでも、アトリエフーガの設計事務所としての仕事を少し紹介していきたいと思います。 エイトも一応、看板犬としての仕事もしてもらわないとね。 かなり「てまえみそ」な説明をつけますが、どうかご笑覧くださいませ。 ということで第1弾は、伊丹の「キョロさんとチビくんの家」のご紹介です。 チビくんは、私が設計させて頂いたお宅の愛犬です。キョロさんは、チビくんの飼い主さんです。 以前、チビくんにこのブログに登場してもらった時は、エイトとちょっと縁がある、と書きました。 実は、チビくんとエイトは、同じペットショップの出身でした。 チビくんのほうが、少し年上で、同じ時期にいたわけではありませんが、エイトにとっては先輩にあたります(^^)。エイトは両親もわからないみなしごのように思ってましたので、ご縁がつながって本当に嬉しかったです。 前置きが長くなりましたが、いってみましょう~。 用途:専用住宅 工事種別・新築 構造:木造2階建て 延べ面積:74.42㎡ 家族構成:施主+犬1頭 施工:橋本工務店 撮影:岡田大次郎 (※のみ、杉本雅子) 施主である女性と愛犬一頭が暮らす、築35年の家の建て替えです。法令条件は35年前より厳しくなっており、もとの大きさの家は建ちません。1mの壁面後退の規制で空けなければならないスペースを積極的に活用し、プライバシーを充実させながら、陽の動きや緑を楽しみ、風を感じ、愛犬が走りまわるコンパクトで楽しい住まいとなりました。 2014年2月には、施主さまの息子さんの妻であるイラストレーターの藤原涼子さんが、展覧会「おうちギャラリー」を開催されました。 「家は住む為の“箱”でいい」 「壁は漆喰で、屋根は片流れでシンプルに」 設計に際して、施主さまの出された条件です。 建築地である伊丹は、清酒発祥の地。40年程前は田圃だった静かな住宅街は、今、次々と建て替えが進んでいます。この真っ白い漆喰壁のシンプルな箱に、歴史ある地域の余韻を少しだけ纏わせて、新しく生活をスタートさせています。 [1階] 普段の生活は1階部分のみで完結できるように、無駄なスペースを徹底的にそぎ落として、コンパクトにまとめました。廊下や独立した玄関ホールをなくし、必要な諸室を機能的に配置し、建具の開閉によって空間を仕切ります。 [LDK] 玄関ドアを開けると、そこは吹抜けが開放的なリビング。パーティションを開閉することでダイニングキッチンとワンルームになります。人との出会いを大切にし、趣味を楽しみ、モノを減らし、毎日を丁寧に暮らす、そんな豊かなライフスタイルを実現するための、多目的なホールです。 隣地境界との間に設けた幅1mのデッキスペースが、室内に広がりをもたらします。 施主さまのお手持ちの素敵な家具がとてもよく映えます。 このダイニングセットは、「ヨーガン・レール」のもの。 [ダイニングキッチン] コンパクトなキッチンの対面カウンターは、収納としての機能だけでなく、リビング、ダイニング、寝室、水廻りからアクセスができるすまいの中心です。 [寝室から、ダイニング、リビングを見る] 施主さまは、このご自宅でピアノを教えておられます。 トップライトから入る光が、刻々と変化してゆく、ピアノコーナー・ [2階] 2階は、趣味や制作の場である2階ホールと和室。 壁面には、イラストレーターの藤原涼子さんによるアートが。独特の空気感で家族の思い出のイメージが紡がれています。 [水周り] 1階の水廻りスペースから、建具を開けて、キッチン、リビングまで動線がつながります。 [愛犬チビくんのために] ジャックラッセルテリアのチビくん。 リビングの階段下スペースが、ハウスです。 漆喰の壁は匂いを分解してくれます。床のタイルは、掃除がしやすいく滑りにくいものを採用しています。 ※ チビくんの散歩への出入りは、足を洗ったりするのに便利なキッチン横の水廻りスペースに設けた勝手口から行います。リード用のフックなどは、ここにまとめます。 ※ ※ ※ 家の外のデッキスペースは、チビくんの運動スペース。来客が犬連れの際にも、犬の待機スペースとして重宝されています。 ※ 2月22日~3月9日に、ここで開催された 藤原涼子さんの「おうちギャラリー」の様子は、また後日、ご紹介させていただきます。 ※ 以上、キョロさんとチビくんのお家のご紹介でした。 1級建築士事務所 アトリエ フーガ 杉本雅子 (エイトのママ)
by eight-ten
| 2014-04-01 23:13
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