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2014年 03月 26日

光と影 ドビュッシーの愉しみ

昨日は友人のピアノコンサート。
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市川 奈巳 ピアノコンサート
「光と影 ドビュッシーの愉しみ」
ゲスト 森下 幸路 ヴァイオリン
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御影の世良美術館にて。
定員80名のホールは、満席。

私は、コンサートのチラシ、チケット、プログラムのデザインを担当しました。

御影は、どことなく影のイメージの場所。
決して悪いイメージではなく、
自然の地形、古い洋館と石垣、水路、うっそうとした森、
そんなものによって、深くて、暗くて魅力的な「影」に支配され、遠い空のきらきらと眩しいわずかな光がより輝きを放って感じられる、ようなまち。
夜になると真っ暗。子供時分には女のひとの他殺死体が駅近くのお屋敷横の水路で見つかったこともあった。 
(今はすっかり明るいきれいな影のないまちになってます)

今回のテーマである「光と影 ドビュッシーの愉しみ」はそんな御影のまちにのイメージにぴったりなテーマだった。(と、勝手に私は思っている)
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プログラム
ドビュッシー 
  アラベスク 第1番 ホ長調、 ベルガマスク組曲 より“月の光”
ヴァイオリン・ソナタ
ラヴェル 
  ハバネラ形式による小品、 フォーレの名による子守歌
フォーレ 
  シチリアーノ
ドビュッシー 
  前奏曲集 第2巻
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(私、音楽のことはさっぱりわかりません)

昼下がりの美術館のホール。
黒いピアノ、壁面には絵画。

紫のシンプルなドレスを纏った彼女が登場。
彼女、顔は純日本的なのだけれど、大柄でスタイルがよくて、大またで歩く姿がとても格好良く、ピアノを横切り、さっと座る姿にオーラが漂う。

指が鍵盤に触れて、音が・・・。
そうだ。この音だ。
中学生から高校生まで、合唱はいつも彼女の伴奏だった。
同じピアノで他の生徒が弾くのと全く違って、彼女の生み出す音は力強くしっかりと緻密だった。
中学生の時から、自分の骨太の指とこうも違うかといつも思っていたが、彼女の長くて白くて細い指には、筋肉がついていた。
その音は、年を経るにつれ、とても繊細で、情緒的に、豊かになってきたような気がします。
テーマを持って紡ぎだされるひとつひとつの音を追いかけて追いかけて聴いているのがとても気持ちよく、夢の中にいるようでした。(音と格闘する奏者の前で居眠りをしていた、ともいえます。) 
なので、後半の50分からなる大作、前奏曲集 第2巻は、あっという間。
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余談ですが、
彼女の1音の表現の幅の広さを感じながら、思いだしたのが、仕舞の師匠の謡と舞。
彼の謡の声は、一人なのに、声が何重にも聞こえてくる時がある。
そして、一音の何分の1秒のほんのわずかな時間が、まるで何分間もあるかのように 豊かな動きを見せて舞われるの。 
真似したいとずっと思ってきたけど、絶対無理だということが、今日やっとわかったような。

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ゲストのヴァイオリニスト 森下幸路さんは、登場された時には、ちょっとニヒルな印象。
それも今回のプログラムのイメージととても合っていて、力強い演奏と音楽を全身で表現される芸術家の姿に、とても惹きつけらた。
幅のある音の持ち主同士のセッションは、何倍にも幅が広がって素晴らしいな。

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演奏の合間に繰り出されるトークも、決してボケとつっこみではないのですが、微妙に関西ノリで楽しめました。

素敵な演奏会。

プログラムのビジュアルのデザインをするだけでも、色々と調べること、広がること、勉強になることがたくさんあった。
本当にいい機会になりました。

ランチは、大学と会社員時代の憧れの先輩と 阪神御影のビストロフレンチ ぺるしえ さんへ。
新鮮な野菜と魚介たっぷりのヘルシーなランチで美味しかったです。
小さなビストロですが、年配のカップルがワインを傾けていたりして・・・休日のお昼にぴったりなお店でした。

エイトはお留守番。
午前中には、久しぶりにパパにしつけ方教室につれていってもらい、先生もびっくりの優等生だったとか。
私は、また落ち着きのないおっさんぶりを発揮するのではないかと心配していたのが、まったくの見当違いだったようです。いつの間にか、成長していたわが息子。

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by eight-ten | 2014-03-26 01:38 | 建築・アート | Comments(0)


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