2012年 03月 26日
世界遺産 平泉は、「仏国土―浄土思想を表現する建築・庭園及び考古学的遺跡群」が世界文化遺産として登録されています。 ![]() これをしっかり楽しむには、歴史、宗教、思想のきちんとした教養が必要だと、行ってみてわかりました。「姫路城」のように、ある立派な建造物そのものが遺産というわけではないので。恥ずかしながら歴史オンチの私、平泉と言えば、試験によく出る国宝中尊寺金色堂、奥州藤原氏の栄華、源義経と弁慶の悲劇、松尾芭蕉の俳句…ぐらいしか知識がなかったので、全くもって勉強不足でした。 それでも素晴らしいもの、面白いものがたくさんありすぎて、一日ではとてもとても足りません。次回はしっかり準備して余裕を持って平泉を廻ってみたいです。 中尊寺の白山神社の能舞台。 ![]() 近世能舞台遺構として楽屋などが完備される、東日本で唯一のもの。うっそうとした木立の中、欄干で囲まれた本舞台や鏡の間を繋ぐ橋掛かり、鏡板に描かれた「老松」は、厳しい風雨にさらされ、清々しく神聖なオーラを感じます。いつかここで奉納される薪能を観に来たいです。 ![]() 構成遺産の一つ、毛越寺(もうつうじ)。大泉が池とそのまわりの伽藍跡、つまり遺跡。 ![]() 広大な境内には、かつてたくさんの堂舎が並び、その前庭に大泉が池を中心とする浄土庭園が広がっていたそうです。遺跡を見ても浄土庭園そのものはなかなか想像はできませんが、大泉が池を眺めていると、冬の海浜、それもやはり茫洋とした太平洋の厳しい冬の景色を感じます。近畿圏の古い池泉庭園のつくりとは全く趣が違って、遠く離れた土地にいることを強く意識しました。 ![]() 毛越寺の由来は、慈覚大師がこの地で霧に迷った際、ふと足元を見ると地面に点々と「白い毛」が落ちていて、それを辿っていくと白鹿がうずくまっていたことだそうです。 ・・・ ・・ ・・ そんな説明を聞きながら、地面に点々と「金色の毛」が落ちていて、それを辿っていくとエイトがうずくまっている、いつもの風景を思い出しました。 ![]()
by eight-ten
| 2012-03-26 02:41
| 旅
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