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2011年 11月 08日

山邑邸 ‐あこがれの廃墟の今

芦屋の山手にある山邑邸。
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正式名称は「重要文化財 ヨドコウ迎賓館 旧山邑家住宅」
1918年 帝国ホテルの設計ために来日中のフランク・ロイド・ライトが、桜正宗の醸造主、山邑太左衛門の別邸として設計した住宅。
ライトが設計した建築物で、ほぼそのままの姿で現存する日本で唯一の住宅建築。
尾根の先端の斜面に這うように計画されている。
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1947年に政治家であった淀川製鋼所の宇田社長の私邸として買い取られ、現在に至る。
私が初めてここを訪れたのは、1989年。廃墟のようになって忘れ去られていたこの建物が、大修理を経て一般公開された年。
子供のころから、見上げるたび、船のような外観にミステリアスな魅力を感じていた。
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最近は毎年新入生を連れて実測を兼ねて見学に行っている。
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今回、建築士会の情報誌で山邑邸の記事を書く担当になった。
あまりにも有名な建物なので、テーマをどうしようかと迷ったところ、
1972年にあった建て替え計画と保存運動について調べてみることにした。
淀川製鋼所に取材に行ったり、保存運動で座り込みをした人に話を聞いたり。
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現地の山邑邸は休館日を選んでわざわざ写真撮影の為に開けて頂いた。
撮影って言っても、私がスナップ撮るだけなのに。
ぜいたくな場所で一人、ぜいたくな時間を過ごさせて頂いた。
芦屋の地に花開いたモダニズム文化に思いをはせながら、
山の紅葉、谷をわたる風、きらきら光る海。
こんな機会があると良いカメラが欲しくなります。腕も。
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ほか、山中に建つ廃墟としては、岡本にあった二楽荘跡が大好きだった。
神戸に引っ越してきてすぐ姉が「リア王のお城」と名付けた為に、シェイクスピアのリア王の小説のドロドロしたイメージを重ねていた。
弟や犬のクロと一緒に谷を越え、斜面を登って探検に行った。
正真正銘の廃墟でなかなかスリリングだった。
実際の二楽荘は大谷光瑞の造った学校跡だった。それもすごい規模の。
今は新興宗教の山になって近づけない。
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by eight-ten | 2011-11-08 02:35 | 建築・アート


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