2011年 08月 25日
信州杖突き峠 そば処 峠の茶屋 春、高遠の花見の際、立ち寄った、友人夫婦の営む杖突峠の絶景のそば処 峠の茶屋。 その時は残念ながら営業時間外だったため、 今回はしっかり予定を組み、撤収の後、お腹をすかせて昼食をとりに杖突峠に突撃。 店内はお盆明けの17日というのに、家族連れやバイクのツーリング客などたくさんの人で賑わい、13時過ぎにはほぼ売り切れ、ということからも人気の高さが伺える。 まず、舞茸の天ぷらとビールで、そばが茹であがるのを待つ。 そして、 細切りの10割そば。 1人前を二人でシェアしたので、写真は半人前。 店主のそばの食べ方指南がテーブルの上に置いてあるので、一応そのとおりに味わってみる。 ・まず何も漬けず、そばだけ。 そばのふんわりした香りが味わえる。でもまず驚いたのは、その冷製パスタのような弾力。これが10割そば?普通はもっとぼそぼそしてるよね。 ・次は塩をちょっと載せて。 ・次は塩とわさびを載せて。 …もうこの時点で、強烈に日本酒が飲みたくなってしまう。おいしいんだも~ん。塩もわさびもそばも。ゲランの塩に安曇野の生わさびだそうで、、、まず、ここの塩とわさびだけで、冷やが結構いけちゃいそうだ。塩を舐めながらお酒のメニューをじいいと見ている私に、「お酒飲んでいいよ」と夫は勧めてくれたけど、いや、これから、5時間かけて満杯の荷物とエイトと共に甲子園まで車で帰らなくてはいけない。例え、助手席で眠っているだけでも、ここで酔っ払っている場合ではないわ、と外の車で一人寂しく待つエイトの顔を思い浮かべながら、誘惑に打ち勝ち、ぐいっとビールを飲み干す。 ・次はやっとそばをつゆにつけていただく。 つゆは少なめでそばを浸しすぎないで、云々…はいはい。仰せのとおりにいただきますよ。すっきりとしたダシやしょうゆの香りの利いたつゆが、そばのうまみを引き立てる。 ・そして、焼き味噌や大根おろしと共に、、、 … のど越しの良さも魅力。 お箸でガバってたくさんすくってズルって味わいたい欲求にかられつつ、 少しずつ味わっててもすぐぺろり。 お代わりしたい気持ちをこらえて、次なるそばへ。 2枚目は太切りの10割そば。 3枚目は細切りの二八そば。薬味はとろろ玉子。 それぞれちょうど良い頃合いを見計らって、サービスされる。 デザートには、アイスクリームにエスプレッソをかけたもの。 甘さと苦味と香りが食後に程よいおいしさ。 なんかすっごい洗練されたそば。 いわゆる素朴な田舎そばとは、全く異なる食べ物。 こだわり抜いた食材に、確かな職人の技。客に美味しいそばを提供するために妥協しない商売人としての姿勢。 峠という場所にも関わらず、伊那や茅野ならず遠方から車で常連客が通うのもわかる。 店主のY君、会社の同期だった。 何年そば修行をしたかということも大事なんだろうけど、 今まで彼がやってきたことの当然の成果として、これだけのそばが出せる今があるのだと思う。 彼のそばに匹敵するような仕事が、同期の自分はできるだろうか? 同期の皆としみじみそば旅行に来たくなりました。 この峠の茶屋。市の所有で契約期間は今年の11月まで。 それ以降は継続して営業するためには、入札に通らないといけないとか。 来年はどこでどうやって美味しいそばを食べられるか、行方が楽しみです。 絶景のそば屋なのに、そばに夢中で、気がつけば景色の写真が一枚もない。 これは 3月に撮った写真。
by eight-ten
| 2011-08-25 02:10
| 旅
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