2011年 04月 20日
名古屋に単身赴任中の夫が、冬の間、 「春になったら高遠の桜を見に行こう」と、言い続けていた。 開花宣言を聞いて、エイトとともに車を走らせた。 武田信玄ゆかりの高遠城址公園。 この地にしか咲かない1500本のタカトオコヒガンザクラは、 廃藩置県の後、荒れ果てたこの城址を見かねた高遠藩の旧藩士達が、「桜の馬場」から移植したものだとか。 花はやや小ぶりで赤みを帯びて可憐。 満開の時には公園全体が鮮やかな桜色に包まれるというが、 この日は五分咲きで蕾のほうが多いくらい。 一面に薄い桜色の霧がかかったようで、しっとりと幻想的だ。 日本って美しいと改めて実感。 花見客は静かにゆったりと桜を楽しんでいる。 芦屋川や桜の宮のようにBBQの煙がもうもうとし肉を焼く匂いが漂う花見スタイルとは別物だ。 この日は名古屋に泊まる予定を急きょ変更して伊那に泊まることに。 愛和の森高原ホテル。 バスとキッチン付きのログハウスにペットと泊まれる。 温泉があり、当日の夕方予約にもかかわらず朝夕食も対応してもらえてラッキーだった。 朝、ホテル横の牧場を散歩。 エイトはダチョウと初対面。 「?なんだこりゃ~?」と言ったのではないかと推測。 始めはフェンスに突進したエイトにびっくりして逃げたダチョウ。 すぐに反撃に転じ、羽を広げてフォッフォッと威嚇してくる。 吠えて応戦するも、迫力に負け退散。 馬には全く相手にされず、退散。 天台宗の古刹仲仙寺へお参りし、その背後の山道を歩いて羽広自然遊歩道へ。 簡単なハイキングのつもりが、途中、道に迷って整備してない斜面をひたすら登ることに。 エイトは自然の中へ入ると体中が活性化するのか、表情がいつもよりイキイキ。 なんとか降りてきて、 南アルプスを背景に記念撮影。 夫が打合せに出かけ、エイトと二人で伊那をドライプ。 伊那市街を見渡せる高台。アルプスの手前を天竜川が流れる。 エイトはここでランチ。私はマックのコーヒーとアップルパイ。 伊那公園も桜の名所。やはり静かなお花見風景だ。 打合せが終わった夫と合流して、もう一度、高遠城址公園へ。 昨日より少し桜がほころんで、桜色の霧も色が濃くなったよう。 次はどこへ? 一路、152号線杖突街道を諏訪方面へ。 信州杖突峠、蕎麦処 峠の茶屋。 まさに、絶景。 八ヶ岳を一望できるほか、霧ヶ峰、美ヶ原、北には北アルプスの山並まで望める蕎麦処。 信州へ移住した友人夫婦が高遠で蕎麦屋をやっていることを思い出し、 前夜、ネットで調べて探し当てたのだ。 電話番号が解らなかったために、いきなり訪ねるかたちになった。 営業時間は終わって明かりも消えていたが、入っていくと、いた! ちょうど、蕎麦を打っているところだった。 管理畑を歩いていた彼は会社を辞め、信州へ移住し農業や大工修行を経て 蕎麦打ち職人として独立するに至った。 「本当のまちづくり」をしたくて、たまたま出逢った土地に飛び込み、そして、今はこだわりの蕎麦を打っている。 たくましい。奥さんもすごい。次の展開が楽しみだ。 この絶景の「峠の茶屋」の施設は市所有で契約が今年の11月までだそう。 それ以降は未定。もしかしたら神戸に帰って蕎麦屋を開くかも?なんてことにもなるかも? それまでに必ず蕎麦を食べに来ることを約束し、高遠を後にした。 名古屋にある夫のワンルームマンション。 もちろんペットは禁止。 エイトとこっそり廊下を走り、侵入。 お疲れさま。がんばったね。 ユニクロのキッズ用長袖Tシャツをパジャマ代わりにパパのベッドで爆睡。 次の日、山からダニがお伴してきたことが判明。
by eight-ten
| 2011-04-20 03:59
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