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カテゴリ:能( 12 )


2017年 02月 01日

枠かせわ

こちらのお師匠さまは、お稽古の合間に糸紡ぎの内職中です。

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ではなくて、つくりものをなさってます。

能楽師は、舞台の道具は自分たちで作るんだそうです。
これは、「枠かせわ」というつくりもの。
新年最初の謡サロンの演目は、「安達原 黒頭」。
その前シテの里女 (実は鬼)が使う糸車です。
この和やかな準備風景のあと、舞台ではそれはそれは怖ろしい世界が繰り広げられました。
糸車は、物語の重要なモチーフになります。

話題の歌舞伎 当代の「黒塚」も観たくなりました。

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by eight-ten | 2017-02-01 02:14 | | Comments(0)
2016年 10月 19日

2016発表会

横浜能楽堂で仕舞のお浚い会「初陽会」がありました。
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応援に来てくださった中高時代の先輩でカービングアーティストの裕子さまから、
素敵な差し入れを頂きました。
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林檎の能面カービング!
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流れるようなラインから卓越した技術と独特の感性がうかがえます。
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食べても美味しかったです:(^^)

そして、
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自分の舞の出来はというと・・・
失敗を恐れず思い切ってやろう! と心に決めて上がった舞台・・・
ではありましたが、まさか、という失敗の連続。
素人にはわからなかったようで、家族からは「堂々としてたよ」と言われましたが、
先生は呆れかえり。
まあ、心に決めた通りの出来ではありますが、
あまりのことに我ながら、びっくりしました。
やっぱり、自分だけは信用なりません・・・
でもこれが今の自分、よくわかる機会になりました。

前日から妹の家に泊めてもらい、
ここ3年変わらず、発表会の朝は妹の美味しい和朝食でパワーチャージ。
伊東から取り寄せてくれた鯵の干物。塩加減が抜群~。
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そして、横浜という場所にもかかわらず、
家族、先輩がたくさん応援に来てくれました。
エイトも見守ってくれたと思います。
素晴らしい師匠や、兄姉弟子さま、先輩、友人、家族に支えられ、本当に有難いです。

会の最後の披露された師匠 武田宗典先生の舞囃子「山姥」は息を飲むほど素晴らししかったです。

by eight-ten | 2016-10-19 00:30 | | Comments(1)
2016年 10月 14日

知章

週末に横浜能楽堂で仕舞のお浚い会に参加します。
演目は「知章」
平清盛の孫で一ノ谷の戦いで破れて壮絶な最期を遂げた16才の若武者役です(^^)。
怪力で知られた大男だったそうです。
今さらですが、神戸の長田にあるゆかりの地を訪ねて来ました。

知章さんはお父さんの知盛さんを庇って討たれたので、「孝子」としてまつられています。
若武者らしくはつらつと舞えますようにお祈りして参りました。


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この場面はピョーンと飛びます


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討ち死した一の谷に近い明泉寺の知章さんのお墓。
鵯越本道へ続く坂道にあります。

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村野工業高校の門の横のビルの谷間にある監物太郎さんの碑。
知盛さんの家来で弓の名手。
知章さんと一緒に討たれました。
お参りすると願い事がかなうとされ5月の命日には祭礼が行われるそうです。


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源平合戦勇姿の碑のある新湊川。敵味方なく仲良く弔われています。


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エイトも天国で知章さんによーくご挨拶しておいてね。

by eight-ten | 2016-10-14 01:03 | | Comments(3)
2016年 03月 11日

必殺一夜漬け

月1回のお稽古前夜の現実逃避。
明日は清経の3回目のお稽古。
刀に見立てた扇の扱いが難しい。
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私、手首堅いし右手の小指は曲がらないので、剣道の竹刀だってうまく扱えなかったな。
腰もきまらない。体幹きたえな。
前回のお稽古は、インフルエンザを絶賛発症中だったので、ほとんど記憶なし。
一夜漬けではなんともならんなー。
悪あがきですが、もう少しがんばります。
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もう、つきあいきれんにゃ・・・
今晩はお散歩なしやな。

by eight-ten | 2016-03-11 00:01 | | Comments(2)
2016年 01月 08日

能舞台のお正月

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7日は仕舞のお稽古始めでした。
朝暘会館の能舞台にはお正月飾り。
鏡板の松の前には「翁」の面箱、翁烏帽子が飾られていました。
晴れやかな空気に身が引き締まります。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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by eight-ten | 2016-01-08 02:02 | | Comments(2)
2016年 01月 06日

清経のお稽古と定家

d0224487_1542517.jpg12月の謡サロンで使用された扇。
仕舞は「猩々」、サロン解説曲は「三輪」でした。
三輪明神の三輪。


仕舞のお稽古は、10月の発表会で「鞍馬天狗」の後、中断していた「竹生島」を終えました。
そのあと、短い「岩船」。
そして、年末に新しい曲として「清経」を頂きました。
強いものとしては、4曲目です。
 ところで、私はいつも曲を覚えるのに、映像を見ながら先に舞を覚えて、その後、歌詞(謡)に合わせていました。ずっと。
もしかして、これはたいへんな邪道だったのでしょうか?先輩。
「鞍馬天狗」のお稽古の途中で、どうしても舞と謡が合わないのは、これは覚え方が悪いせいか?とようやく気づきました。
そこで、「岩船」からは、先に歌詞を覚えることにしました。
そのせいか、スムーズに進んだように思います。

そこで「清経」のお稽古を始めるにあたり、まず、歌詞から入ることにします。

清経 キリ

さて。修羅道に。おちこちの 
さて修羅道に。おちこちの。
たづきハ敵。雨は箭先’(やさき)。
土は精剣(せいけん) 山ハ鐡城(てつじょう)。
雲の旗手を衝いて。
驕慢の。剣を揃へ。
邪見の眼(まなこ)乃光。
愛欲貪恚(とんに)痴通玄(ちつうげん)道場。
無明も法性(ほっしょお)も。
乱るる敵。
打つハ波。引くハ潮。
西海 四海乃因果を見せて。
これまでなりや。
真ハ最期 十念乱れぬ御法(みのり)の船に。
頼みしままに。
疑ひもなく げにも心ハ 清経が げにも心ハ。
清経が 仏果を得しこそありがたけれ。

d0224487_1544937.jpg2014年11月の謡サロン「清経」のテキスト。
写真は、武田宗典先生が2009年に「清経」のシテを務められた時のもの。

「清経」のあらすじは、
平家一門が都落ちした後、都でひっそり暮らしていた平清経の妻のもとへ、清経が豊前国柳が浦の沖合で入水したという悲報が届きます。清経の遺髪を手渡された妻は、再会の約束を果たさなかった夫を恨み、悲嘆にくれ、遺髪を宇佐八幡宮に返納してしまいます。その妻の枕もとへ清経の霊が現れ、死に至るまでの様子を語りながら見せ、はかなく、苦しみの続く現世よりは極楽往生を願おうと入水したことを示し、さらに死後の修羅道の惨状を現します。そして最後に、念仏によって救われるのでした。

仕舞のキリの部分は、最後の修羅道の惨状を表現したあとと念仏によって救われる、というクライマックスの部分です。

世阿弥の作で、修羅能の代表的な一曲。
どろどろしていますが、最後の救いはあるらしい。
そして、夫と妻の両方の視点にスポットがあたっており、現代人にとっても感情移入しやすい曲のようです。

脈絡がなくなりますが、
昨日は、大学時代の恩師で建築史の先生の研究会に参加しました。
題材は、定家??
先生はイタリアの建築家アルベルティ研究の第一人者ですが、近年は「比較建築論 利休とアルベルティの作意」から、「侘び」、そして、「定家の歌論と建築論」の関係を説かれています。
御歳90歳。精力的に活動されています。
もちろん私など到底この研究会の内容にはついていけないのですが、
昨日とりあげられたうた
見渡せば花ももみぢもなかりけり浦のとまやのゆふぐれ
この不思議な詞は、平家が去ったあとの世を表しているといいます。

定家がみた「浦」は、清経が身を投げたあの「浦」に違いない、と思ったのでありました。
無理やり繋げていますが(笑)、和歌も能も建築もそれぞれ時代の理解が不可欠。

和歌の空間性というものはまださっぱりわかりませんが、
私が能に魅かれる理由のひとつに、その空間性の面白さがあります。
能舞台の上で、時間と空間を無限に操ることができるのは、日本文化の独特の素晴らしさだと思います。

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研究会は着物で参加しました。
先生が「着物をきれいに着こなしてますね」と言ってくださいました。
先生に出逢ってはや32年。
初めてお褒め頂きました~。

by eight-ten | 2016-01-06 02:02 | | Comments(0)
2015年 10月 25日

鞍馬天狗 於 横浜能楽堂

横浜能楽堂で師匠の武田宗典・宗和先生の主催される素人弟子の発表会「初陽会」に参加しました。
私は「鞍馬天狗」の仕舞。
楽しんで奮闘してまいりました。
もちろん失敗も(泣)。
舞台は今までのお稽古の成果として今の自分がそのまま出てしまいますね。
これが仕事である建築を造ることでも、お花を活けることでも、同じことが言えるように思います。
色々と本当に勉強になりました。
辛抱強く指導して頂いた師匠を始め、兄姉弟子さまがたや、付き合ってくれた家族、先輩、友人にも感謝です。
もちろんお留守番してくれたエイトもありがとう~。

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鞍馬天狗に合わせて師匠に選んで頂きお借りした扇。豪華で力強い扇です。

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姪のゆりちゃんと。
母、姉、姉の友人で中高時代の先輩、妹家族、夫まで応援に駆けつけてくれました。

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能舞台の写真は横浜能楽堂のHPからお借りしました。明治8年に根岸の旧加賀藩主前田斉泰邸に建てられたものが、横浜に移築されています。関東地方で現存する最古の能舞台とか。師匠のお父様の武田宗和先生が初舞台を踏まれた舞台でした。

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能舞台の鏡板には松だけが描かれているのが一般的ですが、この舞台の鏡板には松に加え、前田家ゆかりの梅が描かれたとても珍しいものです。


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今年も去年に続いて、舞台の朝は、妹の和朝食でパワーチャージ。

by eight-ten | 2015-10-25 01:19 | | Comments(2)
2015年 07月 13日

面の裏側

今回の謡サロンは、「2人静」が特集されました。
先生が次回、シテを務められる演目です。
使用される予定の面を見せてくださいました。
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「節木増(ふしきぞう)」という若い清楚な女性役に使われる面です。
面を顔にあてて覗かせて頂きましたが、目の穴はとてもとても小さくて、こんな小さな視界で舞台で舞えるのが不思議です。先生曰く、視界が限定されると、その他の感覚が研ぎ澄まされてくるんだそう。。。

面の裏側のデザイン(?)が衝撃的。
表側との差にびっくりです。
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刃物の跡と木肌がそのまま残されています。
素朴で、南の国のお面のよう。
面を打たれた作家の方のこだわりだそうです。

これは面をいれる袋。
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面はさらにやわらかい布に包んで、専用のハードケースに収納して運搬されます。

私は、無謀にも、10月に行われる素人弟子の発表会に出演することになりました。
今年は観世能楽堂が工事中のため、横浜能楽堂で行われます。
演目は「鞍馬天狗」の仕舞。
もう、スクワットをしたみたいに、両足が筋肉痛・・・

by eight-ten | 2015-07-13 22:51 | | Comments(0)
2015年 04月 29日

あなたも楽しめる 能楽 in 長崎

暫くはこの記事をトップに置いています。

仕舞の師匠、観世流能楽師 武田宗典先生のワークショップのご案内です。
長崎の姉弟子が、企画・主催されています。
場所は、長崎の居留地に建つ洋館 南山手8番館。
異国情緒あふれる地で、能楽に触れるひととき、絶対素敵です。

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武田宗典先生の、講演情報、東京や大阪でのワークショップ、お稽古情報はコチラ。
武田宗典ホームページでご覧下さい。

この中で、私は、大阪天満宮前にある朝陽会館で開催されているワークショップ「謡サロン」に参加し、同じ日に個人のお稽古も受けています。
月1回、日本の伝統芸術 能楽に触れ、素晴らしい芸を身近に見ることのできる機会ですが、同時に、日常の慌ただしさの中でふと自分を見つめ直すひとときでもあります。
ご一緒にいかがでしょうか~。

by eight-ten | 2015-04-29 20:09 | | Comments(2)
2015年 03月 06日

唐織の能装束-熊野

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3月の謡サロンを受講しました。
演目は、「熊野」(ゆや)。
4月11日の「朋の会」(於 宝生能楽堂)で上演されるものですが、師匠の武田宗典先生はそこで「熊野」のシテを務められます。
「熊野」は、平家物語の巻十に語られた、平宗盛と愛妾「熊野」のものがたり。
花見遊山を背景に、親子の情愛が切々と描かれてゆきます。
権力者、平宗盛のピンボケなわがままぶりにイラッとします。

着用される予定の唐織(からおり)を見せて頂きました。
金の石畳地に鳳凰と桐の文様の豪華絢爛な能装束。
・・・刺繍に見えたのですが、刺繍ではなく、織物です。
織物「唐織」は綾織地の上に多彩な色糸を使い、柄を刺繍のように縫い取りで織り出す技法で、
錦地の中で最も高級とされる織物とか。
能で格の高い若い女性役では、上着類は豪華な唐織が用いられます。
能装束には「紅入(いろいり)」・「無紅(いろなし)」の区別があります。
役の年齢・既婚・未婚によって赤っぽい色・華やかな色が装束のなかに使われるか、否かが区別されます。
こちらは若い女性の役に使う紅入の唐織です。
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(赤い布は裏地に使われています)

「ホウオウとキリの文様です」
と、説明を受けて、
「鳳凰はこれですね。麒麟はどこにいますか?」と質問して、大笑いされてしまいました。
「キリンでなく「桐」ですよ~」
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確かに、鳳凰と桐ですね・・・・・・ちょっと聞き違えました(汗)。

私が自分のお稽古に頂いた曲は、「竹生島」の仕舞。
龍神役で強い舞です。
初めて「半身」(はんみ)の型を練習しています。

お稽古前日の深夜、
今までと違った「雄々しい?」動きに、眠りを邪魔されたエイトが冷たい視線を注いできます。

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もう、ドスドスうるさいったら。


by eight-ten | 2015-03-06 18:59 | | Comments(0)