2012年 02月 22日
神戸で最古の木造教会建築、神戸昇天教会礼拝堂へ見学に行った。 約100年前に、現在の県庁近くにある日本聖公会神戸教区の神戸聖ミカエル教会から独立して建てられたもの。兵庫区平野の有馬街道からすぐ東に入ったところにひっそりと建っている。当時の聖ミカエル教会礼拝堂をモデルにして、西洋建築は恐らく初めてだったであろう大工棟梁が建てたと言われる。 礼拝堂の中はこじんまりとしていてとても居心地が良い。 古い教会建築の「荘厳な雰囲気」というより、ゆったりと気持ちが和むような空間だ。 それでも聖公会は、カトリックとプロテスタントの中間に位置付けられ、聖餐式やミサなどの儀式を重視するために、聖卓のある正面のチャンセルは非常に象徴的に造られている。 場所は神戸市兵庫区下祇園町。近くには大倉山公園や神大病院、家庭裁判所など、主要な施設が多い割に、とても静かなエリア。神戸で育っていてもこのあたりにはほとんど来たことがないが、ここは平清盛にもゆかりが深い場所。古来より神戸の中心地。明治時代にはたくさんの外国人宣教師が活動し、街のあちこちに教会が建てられたそうだ。 戦災や震災で多くの古い建物が消失し、神戸の中心が三宮方面へ移って久しい今も、神戸昇天教会は、信仰のよりどころとして大切に守り伝えられている。ただ、多くの古い建築物がそうであるように、今後の維持と保存にかかる費用や技術的な問題は、教会や信徒の方がたにとっては、非常に大きな課題であるという。 見学へ行ったのが2月19日。話は変わるが、2月20日は18回目の結婚記念日だ。 18年前、昇天教会と同じ日本聖公会の大阪教区にある聖贖主教会で結婚式を挙げた。 信徒でもない私たちを暖かく迎え入れてくださり、結婚後もクリスマスや結婚記念日には礼拝のお誘いを頂いている。今年もちょうど見学会から帰宅したら、聖贖主教会から週報が届いており、「今週の結婚記念日」の欄に信徒さんに交じって私たちの名前があった。手書きて祝福のメッセージも。 神様からの祝福と支えてくれた方々に感謝して、次の二人の休みを合わせて礼拝に行こう。 エイトはお留守番お願いね。
by eight-ten
| 2012-02-22 02:29
| 建築・アート
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